山道エンカウント
エベレスティングを、しよう!😁
…そう思って夜明けに皿倉山に着いた。
※エベレスティング:要約すると1度のライドで
・同じ山(峠)でひたすら往復を続け
・できれば24時間以内に
・エベレスト(8800m)以上の標高を走り取る
という自転車乗りの限界チャレンジのひとつ。
他は有名な大阪東京キャノンボール、本州TT、宗谷岬年越しetc…
エベレスティングが他と全く異なるのは
"同じ道をひたすらに往復し続ける"
というもの。深夜の真っ暗な峠で何回何十回と往復を続けていると気が狂ってくるらしい。だいたい総距離180~250kmくらいかかるらしい。
脚力のほかメンタル、ペース配分、補給、コース選択などなど色々な要素が絡んでくるわけだが今回は割愛。
ということで、登山道手前に到着。
腹を壊して右手にあるトイレに駆け込んだが、紙がなく絶望して山頂のトイレまで我慢大会。
1本目からこの調子で大丈夫か、俺。
皿倉山はこんな感じなので、だいたい25本登ればクリアか。25本。なんか意外といけるんじゃないか?そう思うだろう。
2本、3本と重ねていく。登り1本あたり約20分、獲得標高400m。斜度こそキツめだが標高を取る効率は良い。流しペースで無理もないし下りで休むこともできる。
…だがやり始めてわかる。想像と実走との差。これは相当に尋常なレベルのものではない。マジで。問題なければ15~18時間コースだろうか。
4本目に切り返そうとしたとき、麓に自転車乗りの集団を発見。Fサイクルさんの記録会だろうか。お店の名前しか知らないレベルだったので当然知る顔も自転車も…いないか?軽く会釈してサッと登りに切り返す。「あれ、あの人…?」みたいな声が聞こえたが、とりあえず気にせず登っていく。
2/6合目あたりで、後方から木々のざわめきに混じって何台ものギア変速のガチャ音が聞こえ始めた。ええ…速くない?あっという間に差は10m程。
まあいいや、僕はマイペースで集中してエベレってるし、お先どうぞ。と左に寄ってサインも出した…が、何故か手元でギアを上げてしまったのだ。いや、やっぱ前に行くのは許さんぞと。何がマイペースで集中であるか。モリモリペースをレース並に上げて対抗してしまった。
何だかんだで追走を突き放してゴール…だが記録会コースのゴールは別ルートに分岐したらしい。お会いできずに残念と麓に向かう。だが非常にまずい。さっきので筋疲労がヤバいのだ。ま、まあペース落として休みながら走ればいいか…と暗雲立ち込めるなか登り返していると、さっきの人達が下ってきた。そして。
???「もしかして山口君?」
えっ?そうですが………あっ!!
僕はこの自転車を知っている。ストラバ(自転車乗りのSNS的なもの)のランキング上位によくいる人だ。T氏。以下敬称略
T「今皿倉何本…5本目!?エベレスティング!?今日!?」
※ちなみにエベレスティングに絡むサイクリストは本当に稀で、達成者は国内でわずか80人弱、九州は片手で数え足りる程度の人数である。達成者<<<挑戦者は当たり前だろうが、母数が少ないのか達成率が異様に低いのかは具体的に不明。Twitter上でも"やりたい"と言うに留まるばかりで挑む人は皆無に近い。余程キャノボのほうがメジャーでちらほら近況報告や達成ツイートを見ることが出来る。大阪東京を24時間以内に走破するキャノボも相当に狂った内容であることに変わりはないのだが。
山「そうなんですよ。でもさっきのやつで相当足使っちゃって……」
…で。
エベレスティング、中断!w
高取山にアタックに行こうという話に。アタック?記録会の後に??
皿倉で追いつけなかった"借り"をしっかり返されました(ちぎられた)。2人揃ってランキング3,4位に入れたのでヨシ!足が残ってる状態ならトップ取れそうな感じだ。
憧れのブランド、タイムのヒルクライム特化フレームの最高峰。アルプデュエズ01を生で拝めるとは……。やや大袈裟な例えだが、僕のクロモリとはテニスラケットとバドミントンのラケット並の重さの違いがあった。間違いない。
あとは若松渡船でドンブラコしたあと記録会を催したFサイクルさんに挨拶しに行きましたとさ。次回の記録会は是非参加させて頂きます。
桜が咲いてきた。
あ、エベレスティングはまた次回。
ちゃんと真面目にやりとげます✋😅
店内に吊るしてあったサーベロS5のフレームが40万…サイズもちょうど良さげでカラーも申し分ない感じ……グギギ……