【ご報告】
エベレスティング、行って参りました。
…が、道半ばにしてリタイア。
ということで、負け組ハイライトを以下に記します。はぁ…書いてる今この瞬間すべてが情けないというか何と言うか、ね。
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コース
北九州の小倉南にある高蔵山。詳細は以下。
斜度はそこそこ、ショートコース。
達成(8848m)までGPSの誤差を考慮しても70本程往復しなければならない。
ちなみに、総距離はおよそ270kmほど?
「まあ1本あたりのウエイト軽いし足腰が疲れはじめる前に下りに移れるし……」と軽く考えていた。
住宅街の切れ目から登山道の終点まで。
序盤の斜度が非常に高く(10%~)、後半は緩い。
交通量こそ少ないが道がやや細いので、下りでは登山客などの車に注意したい。やや直線的なコースなので、コーナリングに気を遣わなくて良いのは助かる。
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機材
いつもの(?)FELT。久々のボトル2本体制で、水とポカリの両刀をそれぞれ仕込む。
これといって特別に仕様は変えておらず、いつも通りが一番馴染んで走りやすいと思ったため。ただ唯一変えた点としては、サドルをクロモリに付けているものと交換。
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いざ挑戦
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2-0:プロローグ
今日の朝6時、目が覚めた。
…覚めた?いやおかしい。午前2時に起こされるはずだし、既に空が明るいのもさらにおかしい。やってしまった。急いで準備を済ませ、高蔵山ふもとのコンビニに着いたのは8時前だった………
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2-1:0~2000m
特大遅刻をかまして深夜コースが確定してしまいげんなり。
今更どうしようもないかと1本目。
スタミナ管理で軽めのギア比を余裕綽々で回す。やはり1本あたりが軽いので、細かくセットを刻んでいけば無事いけそうだ。(当時の感想です)
下りの時間も加味して1時間あたりの上昇量は500mちょい。休憩や後半のペースダウンを考えると約17~19時間で完走、時計の短針が1周とさらに半周する間ほぼぶっ通しで同じ道を延々と往復するのか…呆れた。
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2-2:~3000m
1本あたり約130m加算。たった130m登るだけなので確かに本数を重ねるのは軽い……が、サイコンの数値が一向に増えないのである。
↑時間と獲得標高、ペーシング以外の情報は最早不要なので表示はシンプルに
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百や千の位ひとつ数字を増やすのがやけに億劫になってきた。
登る度にラップ切るのが面倒で、1時間ごとに自動ラップで進捗を管理してるので本数はとっくに覚えてない(覚える気が無かった)。
少なくとも20本は登ったか。時間にしておよそ5~6時間。これでようやく全体のわずか1/3。この時の絶望感たるや、思い出したくない。
そして更に追い打ちをかける情報…
あ と 50 本 登 れ
最悪である。
50本という残数がズッシリ心にのしかかる。
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2-3:~白旗
登りながらこまめに補給を摂っているためエネルギー枯渇の心配は無いが、休憩が少なすぎたのか急にペースダウン。また、左膝と右足首に不穏な感覚が走っていることに気付く。
フォームを変えたりダンシングでごまかすが、じわじわ悪化していくこの痛みにあと10時間以上耐えつつ暗くて寒い山道を走り続けられる気がしなかった。せめて4000mには乗せておきたい。それをリタイアの免罪符にせんとばかりに2時間苦痛に耐え抜き、敗北。
懺悔の間
スタミナ的にはまだ余力があるというのに、関節と精神が着いてこなかった。一体何が間違いだったのか。
◎コース選びが悪い
責任転嫁みたいで気は良くないが、最早完全にこれだと思っている。
- コース序盤の激坂で徐々に膝に負担が蓄積
- 70本は正気ではない
1は予想してなかった。リタイアする直接的な原因となった巨悪。軽ギアでゆっくりパスすれば良いという問題でもないらしい。
2。2よ。1本登ったという感触に対して雀の涙ほどの積算値、後ろに控える山積みのノルマ。頻繁に訪れるダウンヒルのストレス、切り返す手間。
登りの難易度と距離、所要本数のバランスで言うと個人的最適解は"1本あたり300~400mアップで20~30本"。確かに登りの難易度こそやや低めだったが、所要本数が多すぎると本当にメンタルがキツすぎる。
○寝坊した
これも結構ある。ここから自責パートです。
シナリオとしては夜明け前の真っ暗スタートでぼちぼち標高稼ぎつつ寒さのピークを心身ともに余裕あるうちにパス。日が出て気温も上がり、昼頃には折り返しを過ぎて、徐々に疲労でペースを落としつつ20~21時頃フィニッシュ。
…の、はずだった。
それがね。お昼にたった2000mぽっちよ。全体のわずか1/4。一体帰り何時やねん。日付も変わろうとしているのに、まだ3000mも残ってる(絶望)。うわあ絶対に立ち会いたくないなあ、その瞬間。
○メンタルが弱い
途方もないぼっち単純作業マジつらい。(本音)
寝坊の時点で結構弱腰でした。メンタル鍛え直します。
△ギア比を落としすぎた
足腰の負担は小さいが(激坂は別)、体重がペダルに乗らないぶん尻に体重がモロにくる。
これを見越してのサドル交換で多少マシではあったが、全く痛くないわけではない。坐骨が爆発してしまう。
さいごに
不完全燃焼で終わってしまったのが情けなくて仕方なく、悔しいという気持ちさえ起きない。
検討段階では「あれ?いけるんじゃね?」と錯覚しがちだし走力的にもボーダーは越してる…とは思うが、行先は想像を遥かに超える地獄である。
リベンジはしたいです。では問います!またエベレスティングやりたいですか!?
せ〜の、
嫌です!!!!!!!!!!!!!!!
fin