ガラスの盾
ガラスコーティングというやつを試してみる。
これ。
表面の光沢感や防汚性アップなどが期待できるらしい。定番どころでいうと、ワコーズのバリアスコートとか。
今回新しいフレームを買ったので、せっかくなので施工してみようといういきさつ。ということなので、手元にある自転車で予習をしておかねば。
カスタムペイントから半年近く経つような気がするんだが、よく見るとちらほら傷や擦れ、塗装剥げが見え始めた。
傷一つない美しさはさることながら、傷だらけだが細部まで手入れが行き届いている機材から伝わる愛着というか謎の説得力のような雰囲気のほうがすき。僕のはまだ年季が足りてない。
では早速施工に参ろう。内容量たった50mlの霧吹きみたいなボトルが3000円ちょっとだが、意外とフレーム2台分くらいは普通に使えそう。見た目とは裏腹に、意外と人道的なプライスだった。
柔らかいウエスに2~3プッシュ吹いて、撫でるように拭きあげていく。アルミパーツのポリッシュ研磨もそうだけど、この手の作業はゴシゴシより優しく手を加えた方が良い。
結果。
……………分かりづらいわ!
よく見ると、透明な膜が張ったような(張ったんだが)透明感のような質感はちゃんと付与されている。
※ガラスの盾の効果の薄さではなく、クロモリ特有の細いフレーム故に光沢感がわかりにくいというもの。コート剤は何も悪くない。
だが、手触りは明らかに別物になった。恐ろしくトゥルトゥル。ニスを塗りたての額縁というか、ホットプレートに牛脂を塗る時の感触というか…。
ふむ。多少平面みたいなものだとヌルテカ感がわかりやすいか。なるほど…では、クランクはどうか?
おお。ヌルテカだ。角度を変えて見ることで、カーボン繊維がより鮮明にヌラヌラ光を反射している。勿論手触りも見事にツルッツルだ。
せっかくクランクを外したので、一番汚れやすく掃除しにくい部分もガラスった。やはりいまいち効果が見えにくいものだと光沢が増したというより、新品っぽさを取り戻したと言った方が表現としては合ってるかもしれない。
あるいは、黒塗りとか光沢がわかりやすいカラー次第で施工後の見栄えも相当変わると思われる。
ガラスコート番外編:マットブラック
新しいフレームのためにご用意したもの。艶消しの質感そのままに、カーボン繊維の透け具合とかが微妙に変わった位で見た目には特に大差はない。手触りとしては、マット塗装特有のスベスベサラサラが相当気持ちよくなった。無限になでなでができそうな位に。
見栄えアップや傷汚れ防止にガラスコート、買って大正解だったので、銘柄による特徴(塗り重ね可否、塗膜?の耐久性、コストetc)をよく見比べた上で自分に合ったものを買うべし!買うべし!