(真)記録会ファイナル
むくり。朝は4時。
今日は所属するチームの今年最後の記録会。
そういえば昨日帰って風呂に入ってお酒飲んでからの記憶が無い。部屋を見渡すと、電気もつけっぱなしで深い眠りに落ちていたらしい。
とりあえず集合まで腐るほど時間に余裕があるのでゴロゴロしながらのんびり準備する。無敵級*ビリーバーを爆音で流して自分自身を信じてあげている。かすかす最高〜!
昨日の装備では寒かったので、オーバーソックス追加と本気のウィンターグローブに変更で丁度良し。
現着するとたくさんの人が。今回は参加率が高い。
10人は余裕で超えてて、レディース枠も追加されてたまげた。華やかだぁ…
やはりというかなんと言うか、昨日の角島に参加したY氏とNくんも来ていた。
この2人と言うと、以前同じコースでの記録会で負け散らかした2人でもある。同じとは言ったが、今日は距離が微妙に伸びてるわけだが。
(※下記参照)
https://mysk.hatenadiary.com/entry/2020/07/26/165739
ぼく「Ysdさん、足の調子はいかがです?」
Y氏「……いや、無理やろ笑」
爽やかに諦めの表情を浮かべての一言。
Nくん「昨日ヤバかったっすね…今日は無理です笑」
既にひとっ走り終えた後のような顔つきで一言。
2人揃って嘘である。
こう言う人は普通に走ってのけるから何も信用ならない。自転車乗りは平気で嘘をつく生き物なので半身に構えて臨むべきだ。
立ち話を咲かせているとミーティングの時間になり、やがてスタート地点へ。前回は逃げても無駄だとわかったので、集団で大人しく楽に走る算段。
スローガンは他力本願、金魚のフン!対戦よろしくお願いします!
スタートからしばらくはアップダウンを繰り返す。多少出る人がいても静観して集団のしんがり遊泳、たまに前に出て登りを引いてみたり。
それ以降特に目立った動きはなく、伊良原ダムの登りに差し掛かろうとしていた。集団がほぼ脱落なしで来ているので、多少振るいにかけてみるべく後方から一気に前に出て状況を動かしていく。
前回ここで渾身のフルアタックで単独逃避行に持ち込んだが、今日は軽く集団から距離を置く位の抑えめでぶん回していく。
そしてここにすかさず△さんが合流。クライマー同士、共同戦線を張ってY氏Nくんの平坦ゴリラ(褒)をどうにかするという協定が生まれた。親睦も深いので、連携もスムーズだ。
…よし。6~7人位までは減らせたことを確認して一旦下がる。Y氏にNくんをはじめとしたいつものメンバーだった…が、斜度が緩んだタイミングで最近調子が良いT氏がアタックを繰り出して50m程先行。
△さんに打診したところ、集団で追いつく方針に決定。
うむ…確かに追いつける。だけど油断ならない位置とメンバーなだけに、集団(ここ)に居ていいのかという疑問が浮上した。
ゴール手前かそこらでT氏を吸収して?最後は仲良くスプリント?"あの2人"を相手に??
いやあ……やはり逃げ切るしかないでしょ。
今日は1人じゃない。T氏がいる。もし2人でローテ回して全力逃げができれば…!
微かに浮かび上がった可能性が心の中でみるみる確信に変わっていく。メンバーの内訳。残り距離。勾配。各々の疲労度。風。地形。レースに散りばめられた様々な要素たちが星座を結び上げるように今後の展開が完成した。
今行くしかない!!
後続との距離感を確認した刹那、僅かなモーター音とともにチェーンがスプロケットを弾き、タイヤがメリメリと地面を蹴る。
ぼく「Tさん一緒に逃げましょう!!」
T氏「オケ!!」
とりあえずダムの登りは僕が全力で引き倒す。クライマー(笑)の意地じゃい!
残り2キロ、ほぼ平坦でラストは登りスプリント。
後ろとの差は…10秒といったところか。き、キタ~~~いける、いける!体力もギリ持つ!
T氏は逃げの前半部分が効いてるのか、相当キツそう。勝ったッ!記録会完!
その時。
ブォンブォンブォン
どこから湧いて出たのか、Nくんのスプリントで一瞬にしてぶち抜かれてしまった。は?
そしてゴール前にT氏を千切った直後、横からY氏。はぁ??
また3位ですよ3位。しかも前回と同じ着順。
歴史は繰り返された。
でもまあ…楽しかったから、いいかな
今年の走り納めは、どこにしようか🤔